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2014年04月

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第41回-身体が解体される音楽

1970年代の後半のこと、ムーンライダーズの鈴木慶一が、サザン・ロックやプログレから過激なパンク、ニューウェイヴに方向転換するきかっけとなったのが、若いミュージシャンの運転する車の中で聴いたDEVOの曲だそうだ。「身体がバラバラに解体されるような衝撃があって…」と語っていたが、私にもよく似た経験がある。

中学校2年生の夏頃だったと思う。当時の私は風呂の入り口にラジオを置いて、ドアの隙間からFMを聴くことを楽しみにしていたのだが、そこからトンデモないサウンドが流れて来た。

当時既にムーンライダーズとYMOを筆頭にプラスチックス、ヒカシュー、P-MODELのテクノ御三家、その他アメリカやイギリスのテクノ、ニューウェイヴ・バンドに夢中になっていたが、その音は彼らのどれとも異なり、まさに「身体がバラバラに解体されるような衝撃」だった。ザ・スペシャルズのデビューシングル「ギャングスターズ」である。



1979年の夏のことだ。スカというリズムが新鮮かつ怪しかった。シンセとリズムボックスが大流行のなか、生ドラムにオルガンという編成が新鮮かつ怪しかった。ともかくすべてが「新鮮かつ怪しかった」のだ。

いまでも覚えている。その時に感じたのは「これから大人になる10年、20年の間、ずっとこんな音楽を聴くことになるのではないか。私はこんな音楽を聴きながら大人になって行くのではないか」ということだった。三浦半島の古い家の風呂場で、素っ裸の中学2年生がそんなことを考えていた。35年前の私である。

その予想は見事に当たった。いよいよ来年50歳になるが、2TONEスカは本当に大好きだ。長い時間を経て、スペシャルズよりもマッドネスの方が好きになってしまったのはご愛嬌だが(笑)、高校、大学時代にはルーツも辿った。「マイ・ボーイ・ロリポップ」のミリーからスカタライズ、JACKIE MITTOOも聴いた。
20代には重いバリトン・サックスを担いでスカの裏打ちを吹きまくっていた。スカトロージャンズ、スカ・フレイムスも聴いたし、東京スカパラの曲など初期ならばほとんど吹ける。最近はジャズやラテンとのお付き合いが多くなってしまったが、今でも徹底的なスカ・バンドがやりたいという衝動にかられる。

改めて考えてみると、非常に不思議である。たった1曲だったのだ。しかもわずかに2分45秒(笑)。また、まぁこの曲が、素っ裸の男子中学生の身体など木っ端微塵にしてしまうような強烈なリズムを持ってもいるのだが。

あの時にバラバラになったのは、一体何だったのか? 何か重要な、ジンセイを決めるようなものだったのかもしれない…。

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