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2014年05月

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第42回-カモン!ブーガルー!

1990年代の前半から半ばにかけて、ご存知「渋谷系」の大ブームがあった。当時の私は新宿でジャズ・サックスを、横浜でクラシック・サックスを習っており、そして同時に(恥ずかしながら)ピチカート・ファイヴのコピー・バンドでベースを弾いたりモンキーダンスを踊ったりしていた。

仕事は千葉の工場勤務で毎週金曜日になると逗子の実家に戻り、土曜日はレッスンかバンドの練習(今はなき渋谷のカワイがホームグランドだった。練習後はメンバー全員で渋谷で飲む)、そして日曜日は映画を観て渋谷でヤマほどCDを買い、きっちりと終電で千葉の独身寮に戻る。土日はたまにはライヴを観たり、DJイヴェントに行ったり。そんな生活を何年間続けただろうか。

ともかくCDを買っていた。毎週10枚以上、年に数百枚。当時はパルコのクアトロが1階から3階までCDショップで、HMVは昔のビルで日々フロアの拡大を続け、あとはゼストやマザーズ等々、マンション・ショップ、雑居ビル内の怪しげなショップが数々あり…。

今でも仕事をしながら聴くネット・ラジオでラウンジ風、モンド・ミュージック風の曲がかかったりすると、あの頃を思い出して年甲斐もなくムネがキューンとなる。当時は20代の後半だったが、まぁ、青春とは呼べないが青年期の終わりの良い思い出といえる。

さて、そんな渋谷系サウンドの中でも、私が特にハマった、狂ったのが「ブガルー」である。

「なんでまた?!」という人もいるかもしれない。'70年前後のラテン・ロックの徒花。ラテンでもなく、ロックでもなく、一体アナタは何者なの? という究極のゴッタ煮音楽である。

しかし、どういうわけだか、全てがピタっと来た。まず唐突にニュっと飛び出すベースライン、ラテンともロックともつかない中途半端なドラムとティンバレス、「アハー!」というサルサの柄を悪くしたようなダミ声、管楽器はフルートが多く、そしてなぜか自分から「ブーーガルゥゥー!」と絶叫する。今書いたすべてのガジェットが、私の趣味にジャストミートだったのだ。もうこれは理屈ではない。生理である。

「せめて1曲くらい、有名な曲ないスか?」という人も多いだろう。ちょっと薄口だが、ティト・プエンテ(perc)が書いて、ジョー・クーバ(cong)がヒットさせ…てないか(苦笑)、サンタナ(g, vo)がカヴァーしたこの曲あたりがスマッシュ・ヒットであったか?



「あれ?サルサとは違うの?」という声も聴こえて来そうだが、まぁその、”サルサをダメな感じにした”のがブガルーと考えて頂いても構わない。確かに両方を跨ぐアーティストもいるが、「こりゃブガルーとしか言えないナァ」というウサン臭いヤカラもいる(私はそういう人が大好きだ)。

ドキュメンタリー映画『フィルモア最後の日』の長尺版を映画館で(大昔に)ご覧になった方ならば、マロの名曲「パナ」をご存知かもしれない、が、実はこちらの「ネナ」も名曲! リーダーはホルヘ・サンタナ(g, vo)。カルロス・サンタナの弟である。



"キング・オヴ・ブーガルー"という触れ込みで'93年6月に来日したのがPucho and his latin soul brothers。あの時にオンエアの最前列で柵に登ってプーチョ(perc)と握手、というかバッシィィィ~とタッチしたのは実は私デス。手がデカイわ、チカラ強いわ、しばらく痺れてました。



この他にもレブロン・ブラザーズやウイリー・コロン(tb)、レイ・バレット(perc。なぜか若いころは仲本工事にソックリ)のソロ作品等々。ほんとは彼らの方がブガルーの本質(あるのかそんなもの?!)を撞いているのだが、キリがないのでまずはここまで(但しコロンとバレットはFANIAレーベルだったのでリキまずに演奏するとサルサっぽい。バレットはブルーノート4000番台のゲスト演奏でも有名)。

なんというか、このガジェット感というか高揚感というか微熱感が、どうしようもなく'90年代の渋谷の感じなんだよなぁ…。

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