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2014年11月

第49回-魅惑のロックインスト-その1・ヒット曲編

前回、「事務所ではほぼ1日中ネット・ラジオをBGMにしているが、そこで良くかかるのが「ロック・インスツルメンタル」、要するに歌ナシのロックだ。といってもスーパーマーケットで流れているようなヤツじゃなくて、'60~'70年代に大ヒットしたアレたコレ。そういえば最近はロックインストのヒットがないなぁ…」なる書き出してスタートしたものの、ビリー・プレストン(key, vo)ひとりの紹介で一回が終わってしまった。

それではお待ちかね(?)魅惑のロックインストについて。まず第一回は「ヒット曲編」と行こう。

"rock""instrumental"で検索すると、かなりの数のバカテク・ギター演奏がまず上位に出てくる。確かにそれもロックインストだが、うーん、違うんだよなぁ。というか、私が好きなロックインストはソレではない。ではどんなものか?

確かにわかりにくいジャンルだと思う。しかしこれを聴けば「ああ!こういうヤツか!」とわかるであろう。ロックインスト界の歴史的ヒット、みなさんもたぶんご存知のものをご紹介しよう。

まずはなぜか飛行機の離陸をイメージさせる(笑・キャセイ航空が機内とCMで使用していたため)、Barry White & Love Unlimited Orchestraの"Love's theme"('73)。邦題はズバリ「愛のテーマ」だ。



Barry Whiteはソウル系のシンガー&コンポーザーで、自らのヴォーカルでのヒット曲も数々持つが、まぁ、最大のヒットはこのインスト曲だろう。白人連中のフルオケをド派手なソウル・ファッションで指揮するバリーのキモチ良さそうなのなんの(笑)。
ヴィデオの途中には白人のブラス&ストリングス連中に混じってワウワウ・ギターがパーカッションを演奏する黒人ソウルマンも出てくるが、うーむ、一曲目にしていきなり本質見たり、かも。

音楽界が黒人音楽家に期待するのはジャズ、ソウルやブルースばかり。映画音楽などの正統派のオケ曲で黒人が活躍という話はほとんど聴いたことがない。しかし当然、オーケストラ志向の黒人音楽家だっている。「それなら俺らの"オーケストラ"を魅せて、聴かせてやるよ!」となったのが、フルオケにワウワウ・ギターが絡みつく、このLove Unlimited Orchestraだったのではないかと(実際にいくつかのビデオではバリーがクラシック作曲家風のストレートヘアのカツラをつけて登場している)。

一番痛快だったのはこれとは別の昔観たビデオで、気持ち良さそうにグランドピアノを演奏するバリーの横で、年配の白人男性バイオリン奏者が額にアセしながら必死に早いパッセージを弾いているところなんだけど(笑)。

これが出たらこちらも! 今度はファンキーなダンスを連想する、Van McCoyの"The Hustle"('75)。邦題は「ハッスル」掛け声は「うーー!上越!だ」。



この「ハッスル」、一回くらいフルートとペットの演奏シーンを観てみたいと思うのだが、まぁ、出て来ない。ソウル系の作曲家だったヴァン・マッコイが中心になって、スタジオ・ミュージシャン連中で録ったディスコ・ナンバーということなんだろうな。上でリンクしたマルチビデオ右下の後半で、一応オケらしきものが映ってはいるが(まったく運指が合ってません)、そんなものは見ないでダンスのステップを覚えろってことか?! ちなみにチョコチョコ顔を出すお調子者の黒人がマッコイ。早世してるんだよなぁ、この人…。

ちなみにこの「ハッスル」は1976年のグラミー賞最優秀ポップ・インストゥルメンタル賞(Grammy Award for Best Pop Instrumental Performance)を受賞している。ポップ・インストゥルメンタル部門、最高のジャンルだなー。

この2曲は日本人でも本当に、誰でも知っているだろう。今でもカヴァーされてTV CMなどに頻繁に登場する。このファンキーさとオケアレンジの素晴しさ、そしてメロディーの美しさ、親しみ易さが黒人系ロックインストの最大の魅力だ。

さて、今回はもう一曲。濃いめのヤツをご紹介して終わろう。コモドーアズの"Machine gun"('73)。



最高だ。ともかく最高。ドン・コーネリアスの司会もイイ。以前この動画をツイートした時に思わず「地球に黒人という人種がいなかったら音楽はどれほど退屈なものになっていただろうか」と書いてしまった。リツイート多数。だってもう、このカラダの動きが一体全体…ですよ!

コモドアーズもご存知の通り、かのライオネル・リッチーがいたヴォーカル入りのファンク&ソウルバンドだが、そんな連中が歌なしでバシっとキメてみた、ロックインスト-ソウルインストと言ってもいいが-が最高なのだ。

さてさて、まずは有名どころと濃いめのヤツで第一回終了。しかしなぁ、ソウル系でもっとエグイやつとか、サザンロックとか、ディスコ・インストとか、'60年代の懐かしいヤツとか、西海岸&バーバンク系とか、そして日本のロックインストとか、書き切れないぞロックインスト! もうこのブログ、「ロックインストのブログ」にしてしまおうか?…次回に続く!

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