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2015年06月

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第55回-1980年代の中の1960年代

先日ツイッターを見ていたところ漫画家の、というよりも京都精華大学特任准教授の田中圭一が、1972年に放送されていた公開録画型式の特撮モノ「突撃! ヒューマン!!」を精華大の学生に一所懸命説明したがまったく理解されず、「先生、なに言ってるのかサッパリです」とまで言われたそうだ。

同氏はつづけて「今19才の学生って、1996年の生まれなので、エヴァンゲリオンの放送が終了してから誕生した世代。つまり、彼らにとってのエヴァはオレら世代の実写版月光仮面くらいな感じなので眩暈がしますよ」ともツイートしている。そして私は、この手のギャップについて、いつもいつもいつも考えている。古い映画と音楽の原稿執筆が仕事だからね。

しかし、私が学生だった頃は、自分が生まれた(1965年)時代、あるいはそれ以前の時代に対して、ものすごく興味があり、憧れがあり、「なに言ってるのかサッパリです」などと突き放さなかったと思う。特に「1960年代」には猛烈な憧れがあった。

1960年代へ憧れた理由…いまとなってはよくわからないな。実は1980年代初頭にちょっとした「1960年代ブーム」のようなものがあり、1960年代を知っている、自分のどこか-ファッションや音楽、映画、文学など-に1960年代を取り込んでいるとチョットかっこいい、という雰囲気があったのだ。いまとなっては謎な文化だが。

私は1980年に中学3年生、'81年が高校1年生だったが、子供なりに「きっと"10年前"というのはダサイんだろう。でも20年前はカッコイイのだろう」と考えていた。当時はまだ「レトロ」という言葉は一般的ではなかったが、まさにその感覚だ。

そのきっかけをつくったような雑誌もあった。雑誌「ポパイ」の1979年12月25日号。「'60年代を知らなければ、僕たちの'80年代は面白くならない」だ。

popeye19791225.jpg

この一冊には、ハマった。買ってくるなり父親(1939年生まれで当時丁度40歳)に見せて、二人で深夜まで夢中になって読んだ記憶がある。1960年代が丁度二十代だった父親の「解説」は実にありがたかった。

あまりに読みすぎて、表紙が取れ、バラバラになり…2、3年後に捨ててしまったが、どうしても読みたくなって10年ほど前に古書店で買い直した。3000円。いまではプレミアがついているのだ。

1980年に15歳で中学3年、1989年に24歳で2浪を経た大学4年だった私は、まさに1980年代が青春だったが、私の世代は「1980年代を生きながら、同時に1960年代も追体験していた」ような気がする。
それゆえにひと世代、ふた世代上の、リアルに1960年代を生きた人たちと非常に話が合い、ウマがあり、「1960年代ばなし」で盛り上がる。改めて考えてみるとかなり不思議ではある。

多分「反動」だったのだろうな。モジャモジャの長髪にパンタロンの'70年代なんて死ぬほどダサイ! 短髪、刈り上げにアイビー風のボタンダウン、タイトなパンツの'60年代スタイルが最高にカッコイイと…。
なにしろ1980年当時最先端だったテクノの大スター、PLASTICSも、やっていたのは1960年代ロックのテクノによる再現だったのだから。例えばこの曲…。



エンディングではチカ・トシのふたりがモンキー・ダンスまで披露している。まさに「1980年代を生きながら、同時に1960年代も追体験していた」だ。

本稿「1980年代の中の1960年代」、しばらく続きます。

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