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2016年02月

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第62回-フェイク・エスニック1989-後編

エスニック・ミュージック全盛の1980年代末、ワタシは正統派を聴かずにフェイクなものばかりを愛していたというお話し。前編の3ムスタファズ3に続いて、後編はブレイブ・コンボについて。

1979年に米国・テキサスで結成されいまだ現役ながら日本語版Wikiもないこのベテラン・バンド(苦笑)、ジャンルは「パンク・ポルカ」だ。パンク、ニューウェイヴの嵐が世界中に吹き荒れていた1979年、テキサスのカール・フィンチ青年(当時28歳)が結成したのはなんとポルカ・バンド! ダサイ音楽の代名詞とも言われていたポルカを果敢に演奏する若者たち。そして彼らは自ら「ブレイブ・コンボ」-”勇敢なる楽団”と名乗った。

いや、良い話だ。もちろんご老人向けのマッタリ・サウンドなどではなく、強烈なリズムとド派手なギターやアコーディオン、クラリネットが炸裂する(と書いても説得力ないナー…)。
最初に日本で発売されたアルバム『Musical Varieties』('88)を聴いて、本当に驚いた。というか、恥ずかしながらポルカの虜になった。だって、まるでスカみたいなんだもの。ポルカは究極の「タテノリ」でもある。選曲もメチャクチャでドアーズの「People Are Strange」ポルカ版とか、正統派っぽい「クラリネット・ポルカ」にパンクな「ビア樽ポルカ」などなど。

ポルカ自体はチェコが起源でポーランドでも良く演奏されると聞いたことがある。パロディーミュージシャンのアル・ヤンコビックの父親がポーランド系のポルカ演奏家…じゃなかったかな?
演奏スタイルとしてはテックス・メックスに近く、ブレイブ・コンボもテックス・メックスとポルカをごちゃ混ぜにして演奏しているが、アレは「テキサスで演奏されるメキシコ風音楽」だよな。なんともこのあたりがナンデモアリで…。

初来日は1989年。この時に見逃した悔しさを延々引きずり、1991年3月の二度目の来日を観た。当時、仕事が超多忙で前売りを買うことが出来ず、土曜日の川崎・クラブチッタまで当日券をひとりで買いに行って、ひとりで観た…なんてことを覚えている。いいライヴだったなぁ。

実はこのブレイブ・コンボ、けっこう近い音楽性を持っていた日本のイカ天バンド(というのが懐かしいな)群馬のセメント・ミキサーズと交流があり、セメ・ミキがテキサスに行き一緒にレコーディングをしたり、ブレイブ・コンボの来日時にゲストでセメ・ミキが出たりしていた。私が観たライヴでも立って踊っているとすぐ隣にセメ・ミキのヴォーカルが突っ立っていてたいそう驚いた…。

…さて、もう何がなんだかわからないと思うので、曲を聴いていただこう。「ビア樽ポルカ」でロック・フェス熱狂!!



2011年のライヴから。こりゃもう踊るしかないわな! それにしても選曲がイイ(泣)。



そして世界で一番有名なポルカ・ナンバー、「クラリネット・ポルカ」。



彼らは実は一時期日本でそこそこの人気があって、「青い山脈」や「アキラのええじゃないか」もカヴァーしていたが、3度目の来日がまったくの不入りで、それ以降日本との付き合いがすっかり消えてしまった…じゃなかったかなぁ(今回は資料が全くないのでおぼろげな記憶だけで書いています)。

そういえば当時通っていた英語学校のカナダ人講師がめちゃくちゃ音楽に詳しくて、私が「今はブレイブ・コンボに夢中だ」と言ったところ、「え?ウソだろ?あいつらポルカだよ?!」と言われたことも思い出した。どうやらある世代の欧米人にとってはホントウにホントウにダッサダサの音楽らしく、たとえパンク風に演奏したとしても「いくらなんでもポルカはちょっと…」という人もいるそうだ。でも、私はへいきだ。大好きだ。

2016年現在、ブレイブ・コンボをこんなにアツく語る日本人は多分私しかいないと思うが、上の2つ目のヴィデオなんか観ると、現在形の彼らをたっぷりと聴いてみたいと思う(かなり演奏が上手くなっている)。いいバンドだよ、ホントに。ちなみにヴィデオの中で、何回も何回も「ポルカーッ!」と叫んでいるのがリーダーのカール・フィンチだ。

私自身も、老後はこんなワケのワカランポルカでロックでラテンでパンクな演奏をして行きたい、とまで思う。ポルカーッ!

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