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第35回-ニッポン放送の音楽

前回の「NHK-FMの音楽」に続いて、ラジオ番組のテーマ、フィラー特集。今回は「ニッポン放送の音楽」である。

この長文、やっと書ける。実は某所の有料コンテンツで2曲ほど採り上げていたため、その公開よりも先にここに書くわけには行かなかった。そちらが先日公開されたので、よし、こちらにはじっくりと書くぞ(笑)。

神奈川県逗子市に実家があった1970年から2000年まで、ニッポン放送を、ともかく聴いていた。ニッポン放送の送信所は対岸の木更津にあり、在京AM局の中では圧倒的に強いという理由もあったが、なぜか神奈川県の人間はニッポン放送が好きで、小学校でも中学校でも高校でも、ものすごく人気があった。他に聴くもの、観るものがないときなど、朝5時台の「早起きもう一度劇場」から始まりご存知「オールナイト・ニッポン」まで、まる一日聴いていたのではないか?

そんなニッポン放送の番組テーマ曲で、日本中の音楽ファンが探している2曲がある。まず1曲は1970年代の後半に放送していた「拝啓・青春諸君!」のテーマ曲。尺八による「テイク・ファイヴ」だ。月曜から金曜まで、10分間の帯番組で、みんな繰り返し繰り返し聴いていたもので、ある世代にはいまだに強烈な記憶として残っているようだ。

しかし演奏者は諸説紛々。山本邦山だという人もいれば、ジョン・海山・ネプチューンだと(自信タップリに)いう人もいる。

結論としてこの二人のどちらでもない。邦山は'60年代に原信夫や宮間利之と共演、'70年代以降は佐藤允彦や富樫雅彦とのモダンジャズ演奏でも有名だが、この時代の「テイク・ファイヴ」は演奏していない。サン・ディエゴ出身の海山は'77年から日本に住んでいるが、ファースト・アルバムが'78年なので時代が合わない。

この釈然としない状況をある連載にそのまま書いたところ、なんと数日のうちにご兄弟がニッポン放送にいらっしゃる方から編集部にメールを頂き、「演奏者は村岡実。'67年の録音だが'12年にCDで再発されている」ということをお教え頂いた。村岡実だったか。'70年代のモダン尺八で絶大な人気を誇った実力派。なんで名前が浮かばなかったんだろう…。

アルバムはこちら、'67年の『ハーレム・ノクターン』。'12年にコロムビアの「和ジャズ・リイシュー・シリーズ」で初CD化された。なんといまや、「拝啓・青春諸君!」のテーマはCDで聴くことが出来るのだ!

'70年のアルバム『バンブー』でも「テイク・ファイヴ」を演奏しているが、「拝啓・青春諸君!」のテーマではないのでお探しの方はご注意の程を。
村山の「テイク・ファイヴ」はYOUTUBEにはアップされていないので、むしろこちらの方が貴重という気もする'77年3月15日放送の「拝啓・青春諸君!」そのものを。



本当に、何人の小中高校生、大学生がこの村岡実の「テイク・ファイブ」でジャズという音楽の渋さ、大人っぽさを知ったことか。ブログなどを見ると、「アドリブの部分もいまだにはっきりと覚えている」という声も多く、まるでイリノイ・ジャケー(ts)のような影響力である(笑)。

そしてもう1曲はその次の番組(笑)。「夜のドラマハウス」のハード・バップ・ジャズだ。

これこそ判らなかった。村岡のように日本人ジャズメンの演奏かと思い、デビューから数年間の日野皓正(tp)をシラミ潰しに聴いたりもした。
しかし、ある時、ネットを検索していると「ナット・アダレイである」という記述を見つけた。'63年のアルバム"Little Big Horn"を聴くと…おお!これだ!

番組のオープニングで流れていたソロのテーマは1曲目"Chico, El"のドアタマ、番組テーマ曲は8曲目の"Hustle With Russell"のようだ。残念ながらこちらもYOUTUBEにはアップされていないのでこちらでご確認を。

しかしこの"Little Big Horn"が…'99年にOJCでCD化されたが既に廃盤。簡単には手に入らないようだ。中古も見かけるが1万円以上。これはじっくりと時間をかけて探すか…。
こちらも'77年3月15日放送の「夜のドラマハウス」を。これアップした人は神だな(笑)。



この他にも「玉置宏の笑顔でこんにちは」のテーマ、カラベリグランドオーケストラの「太陽の中の恋」(オリジナルはベイ・シティー・ローラーズ!)なども気になるところだが、なんと言ってももう15年以上探し続けているのが情報番組「ハロー神奈川」のテーマ曲!

サイモンとガーファンクルの「フィーリング・グルービー」であることは大昔から知っているが、カヴァー演奏者が…。同曲のカヴァー・ヴァージョンを次々に聴いたが、「これだ!」という演奏には当たっていない。どうも101ストリングスの演奏ではないかと睨んでいるのだが…(音源入手出来ず!)。
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Comments:2

MugichaGozen URL 2013-07-27 (土) 21:15

ありがとうございます。ずっとずっと探してました。小学生の頃、姉と聴いてたラジオ、尺八「テイクファイブ」。村岡さんのも聴いたのですが、「BAMBOO」でのヴァージョンで、かなり近いけど記憶の中の音とすこしちがい、これではないなあ。でも、きっと村岡さんなんだろうなあ。番組用ヴァージョンだったのかなと思ってました。アルバム 「ハーレム・ノクターン」収録曲はほかもよさそうですね。「小象の行進」なんかもぐっときそうです。番組名も、思いだせなかったところ、拝見して、あっ、まちがいない!そうだった!と思い出せました。

定成寛 URL 2013-07-29 (月) 09:13

MugichaGozenさま>
コメントありがとうございました。お役に立てたようで光栄です。そうそう、村岡さん「BAMBOO」でも「テイク・ファイブ」を演っているんですよね。でもあちらは鼓とかが入って、なんだか和風のアレンジになっていたのでは。私もまさに「これではないなあ。でも、きっと村岡さんなんだろうなあ」でした。
タイミングも良かったようです。このアルバムだとわかっても、昨年のCD再発がなければ音源入手は至難のワザだったかもしれません。「テイク・ファイブ」に限らず、アルバム全体実に良い感じです。普通に流して聴いていますよ。さて、あとはナット・アダレイをどうやって手に入れるか...。

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