Home > スポンサー広告 > 第4回-わがジンセイの名作映画・その2

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Comments:-

Comment Form

Trackback+Pingback:-

TrackBack URL for this entry
http://sadanari.blog16.fc2.com/tb.php/4-50640e77
Listed below are links to weblogs that reference
スポンサーサイト from サダナリデラックスブログ

Home > スポンサー広告 > 第4回-わがジンセイの名作映画・その2

Home > 映画 > 第4回-わがジンセイの名作映画・その2

第4回-わがジンセイの名作映画・その2

gurentai_sono.jpg


前回のつづき。初公開の「マイ・オールタイム・ベスト」の第二回は第4位からスタート。念のため、1~20位をもう一回記しておこう。

1.青べか物語
2.フィツカラルド
3.丹下左膳余話・百萬両の壺
4.独立愚連隊・西へ
5.若者のすべて
6.道
7.天狗飛脚
8.天国と地獄
9.秋立ちぬ
10.乱れる
11.東京物語
12.用心棒
13.幕末太陽傳
14.極楽剣法(前後編)
15.アメリカン・ウェイ
16.ペパーミントキャンディ
17.しとやかな獣
18.洲崎パラダイス・赤信号
19.豚と軍艦
20.カイロの紫のバラ

戦争コメディ映画というジャンルがある。最も有名なのは多分『M★A★S★H』('70年・米)だろう。泥沼化するベトナム戦争の真っ最中に、あえて朝鮮戦争を舞台として"Goddem, Army"というセリフで終わるドタバタコメディをヒットさせた、ロバート・アルトマン監督の天才さたるや!
実はこのジャンルなかなかに古く、1918年のチャップリン主演作品『担え銃』あたりが嚆矢か。チャップリンはその後、「大衆に人気のある外見」を理由に、アドルフ・ヒットラーが自分を真似たことにショックを受け、そのヒットラーを逆に真似た(この発想が凄い)『独裁者』('40年)という歴史的傑作も残している。
第二次大戦後はピンクの潜水艦で知られる『ペティコート作戦』('59年・米)や、可笑しくも哀しい『ミスタア・ロバーツ』('55年・米)など。もしかしたら、15位に挙げた「ベトナム戦争から一回も着陸していない(!)空飛ぶ海賊ロックテレビ局」をモチーフとした、怪優デニス・ホッパー主演の『アメリカン・ウェイ』('86年・英)も一種の戦争コメディかもしれない。

そして本邦に目を転じると、これがそこそこに秀作がある。我が川島雄三も初のカラー作品『グラマ島の誘惑』('59年・東京映画)に皇室問題、従軍慰安婦、沖縄問題に核兵器まで詰め込んで大奮闘。春風亭柳昇の体験を元にシリーズ化された『与太郎戦記』も良かった。「特技:落語」を「特技:露語」と誤読されて、陸軍中野学校でスパイ教育…は2作目だったか。軍隊を自衛隊に変え徹底的なドタバタ映画の題材とした、前田陽一監督の怪作『喜劇・右むけェ左!』('70年・東宝)もこのジャンルに入れて良いだろう。

さて、洋邦入り乱れて異色作の並ぶこのジャンルで、究極の1本といえば、岡本喜八監督の『独立愚連隊・西へ』('60・東宝)にトドメを刺す。この映画が語っているのはただひとつ。戦争というものがいかに愚かかということだ。
中国北支戦線で全滅、戦死と公報された左文字小隊が、全員ひょっこりと生還。メンツを重んじる帝国陸軍は彼らを公式には認めず、独立した遊軍部隊として扱う。そして与えられた任務は「旗手と共に敵軍に奪われた軍旗の奪還」。中央が焼け落ち、輪のようになったたったひとつのボロボロの軍旗のために、膨大な数の軍人と市民、男と女が戦い、泣き、笑い、そして死んで行く。これも全て、帝国陸軍のメンツのためであった。

左文字小隊を率いる鳥取農学校出身の田舎少尉を演じているのが、若き日の加山雄三というのが面白い! 『独立愚連隊・西へ』の公開は'60年10月、若大将シリーズの第一作『大学の若大将』は'61年7月公開なので、若大将になる直前の加山雄三が観られる貴重な作品でもある(ちなみにこれがデビュー第二作目)。
もっとも加山雄三の芝居はバリエーションがないというか、なんというか。「何をやっても若大将」「生まれついての若大将」という感じで、この作品でも若大将風。さしずめ「北支戦線の若大将」といったところか。しかしこの加山雄三のカラっとした芝居と、相棒・戸山軍曹を演じる佐藤允の快演が、この映画の雰囲気を、いや、圧倒的な成功を決定づけている。

物語として最も興味深いのは、味方のはずの日本軍にもメンツや名誉に目の眩んだ敵以上の悪人がおり、敵方にも男ながら惚れてしまうような好漢がいる、ということだろう。もちろん味方にも好漢がおり、当然敵にもしたたかな悪漢がいる。そして観客は敵や味方、国や民族ではない「何か」を観る、考えることになる。それがこの映画の最大の特徴かもしれない(詳しいストーリーは観てのお楽しみということで)。

それにしても凄い映画だ。コメディ映画でもあり、戦争アクションでもある。しかし、そんな笑いや緊張と同時に、中国娘、衛生兵、看護婦の残酷過ぎる物語も綴られる。この映画1本に、他の戦争映画数本分の展開が凝縮されていると言っても良い。そして岡本監督の十八番、西部劇調のムードも感じられる。コミカルさとドライさ、そして痛ましいまでの戦争の描写。これぞ岡本喜八の真骨頂だろう。

岡本監督は陸軍予備士官学校で終戦を迎え、特攻隊員の心情を『肉弾』('68年・ATG)や、『英霊たちの応援歌・最後の早慶戦』('79年・東宝)などで描き続けていた。同様のモチーフは近年も数々映画化されているが、「何かが違う」という声も少なくない。そして「あの世界が描けたのは、2005年に逝去した岡本喜八が最後だった」とも。

あ、いや、新藤兼人がまだ生きていたか。先週で満98歳。『陸に上った軍艦』('07年)があったな。あとは私と3歳しか違わない漫画家のこうの史代も凄い。『この世界の片隅に』映画化の話はないのだろうか。

すいません。たった1本でこの長さになってしまった。このジャンル、個人的にツボ過ぎて…。
5位以降はこれから思いつくままに書きます。

≪今回のお楽しみリンク≫

◇お待ちかね!『独立愚連隊・西へ』劇場予告編!主題歌作詩も岡本監督。
http://www.youtube.com/watch?v=g9QlxKKpMbQ
◇これも名作。『ミスタア・ロバーツ』予告編。
http://www.youtube.com/watch?v=k40dqgxtZ9g
◇『M★A★S★H』予告編。1970年カンヌ映画祭パルムドール。音楽も秀逸!
http://www.youtube.com/watch?v=4UeYGS0UU6E
◇コメディではないがコメディに見える?『陸に上った軍艦』予告編。
http://oka-gun.com/preview/letter_l.wmv
スポンサーサイト

Comments:0

Comment Form

Trackback+Pingback:0

TrackBack URL for this entry
http://sadanari.blog16.fc2.com/tb.php/4-50640e77
Listed below are links to weblogs that reference
第4回-わがジンセイの名作映画・その2 from サダナリデラックスブログ

Home > 映画 > 第4回-わがジンセイの名作映画・その2

Recent Comments
Recent Trackback
Search
Meta
Links
Feeds

Page Top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。