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第48回-魅惑のロックインスト…の前にビリー・プレストン

事務所ではほぼ1日中ネット・ラジオをBGMにしているが、そこで良くかかるのが「ロック・インスツルメンタル」、要するに歌ナシのロックだ。といってもスーパーマーケットで流れているようなヤツじゃなくて、'60~'70年代に大ヒットしたアレたコレ。そういえば最近はロックインストのヒットがないなぁ…。

などと考えているうちに、「ヨシ!ブログで徹底的にロックインストを紹介しよう!」と思い立ったが…その前に、"この人"を採り上げなければと。というか、この人ひとりだけでしっかり一回分の内容があるのだ(笑)。以下、10年近く前に懐かしのmixiに書いた文章と一部重複するが…。

遥か昔の2006年6月に新聞に掲載された、こんなニュースを覚えているだろうか?

■「五人目のビートルズ」、ビリー・プレストン死去

6月6日、ビートルズやローリング・ストーンズの作品に参加したことでも知られるキーボーディスト/シンガーのビリー・プレストンが亡くなった。享年59歳。マネージャーの発表によると、ビリーは昨年11月から昏睡状態に陥りアリゾナ州の病院に入院、先週の土曜日から容態が悪化したという。彼は腎臓に重い病気を患い、2002年に移植手術を受けるも闘病生活を強いられていた(2006-06-07)。


丁度この数週間前にふと彼のライヴCDを購入。動画が観たくなりYouTubeを検索するうちに、色々なことを発見した。

まず「ビリー・プレストンって誰?」という方はこちらを。ナット・キング・コールと共演する10歳の天才少年…。



この少年が十数年後にこれを弾く。これだッ!聴きやがれッ!



これがビリー・プレストンだ。シングル盤「Get Back」は、The Beatles and Billy Preston 名義でクレジットされているが、"The Beatles and xxxx"という共演シングルはビートルズの歴史の中でこれだけ。しかも「マジでメンバーに入れよう」なんて意見もあったとか。どれほどリスペクトされ、どれほど愛されていたキーボード奏者なのかがわかるエピソードである。

上の古いTV番組ではキング・コールと交互にヴォーカルとオルガンを弾いているが、オルガンに関してはプレストンの方が巧いような(笑)。同じ頃映画にも出演している。W.C.ハンディの伝記『St. Louis Blues』('58)。彼のオルガンがファンキーすぎて「悪魔の歌だ!」と牧師さん怒る、というシーンがかつてはYOUTUBEにあったが、いまは観られず。無念。

ティーンエイジの頃のこんなものも見つけたが、キーボードなしじゃもったいない(笑)。 アイドル的に歌って踊って。実は楽器が巧くてそちらで大成…野村義男みたいなもんなのか?



ビートルズとも共演したが、ストーンズとも共演した。ツアーの前座やサポートメンバーを数年にわたりつとめているが、'75年のヨーロッパツアーでは、メインアクトのストーンズのステージの中で、プレストンの曲をストーンズをバックに演奏! ミックと一緒にステージ最上段で踊っている。このヴィデオは大傑作! 最高!



この最高にロックでソウルなインスト曲「Outta Space」が彼の最大のヒットで、1971年のグラミー賞を受賞。クラビネットという楽器を♪ワカチョー、ワカチョー、という演奏法に決定づけたのも彼かもしれない(笑)。

サポートやインストの人、というイメージが強いかもしれないが、1974年には彼のヴォーカルによる"Nothing From Nothing"というヒット曲もあり。これも有名な曲なので、「あ、自動車のCMとかで聴いた!」という人もいるだろう。イントロの"Wow!"がイイよねぇ(笑)。



ご覧の通り、天才少年的にデビューしたのがわずか10歳の時。10代半ばで共演したりツアーメンバーになったりしていたのが、リトル・リチャード、レイ・チャールズ、サム・クック、キング・カーティスなどなどR&Bの大物。
その後、ビートルズとの共演を経て、ストーンズ、クラプトンなどと共に活動。一時ダウン気味だったこともあったが、ここ数年は陽気なおじさんになって復活したと思っていたのだが...(ここ↓の、ノリノリ巨漢おじさんがごく比較的近年のプレストンin 2001 with クラプトン)。



ううむ。YouTubeをあれこれ観ているうちに、ビリー・プレストンという人の生涯を辿ることになってしまった。ついでにあっちこっちのサイトも見たが、「ともかく他のミュージシャンから愛される存在だった」ということがわかった。ビートルズなど、「解散間際で険悪になっていた雰囲気が、当時若干23歳のプレストンの人柄のおかげで良くなった」そうだ。
もちろん人柄もあるけれど、彼の演奏、特に特徴的なハネるリズムを聴くと、思わ頬が緩む。こう、なんというか、体の芯からグっと掴まれる気持ちがする。そんなところも愛された理由ではないだろうか。
しかも、ここのビデオを順番に観てゆくと、「ゲット・バック」のエレピは完全にプレストンの"手グセ"で、しかもそれは1957年のTV番組でも、2001年のステージでも変わっていない、ということに気づく。音楽的にはこれこそスゲー!!

年代順に観ているうちに、なんか、泣けて来た。伝記映画になるぜ、プレストンの生涯は。あらためて合掌。
こんな物語があるから、音楽聴くのやめらない。なにかの楽器を一生かけて究めるっていうのも素晴らしいことだなぁと…。

さて、次回は様々な(プレストン以外の)ロックインストをご紹介します。乞ご期待。
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Comments:2

tomy URL 2014-11-15 (土) 21:08

むか~~し、サダナリデラックスの中身をよく調べもせずに
クレージーキャッツ総出演の会社物語が無いとかどうだこうだと ずうずうしくも書き込んだモノです。お恥ずかしい~。

ご無沙汰してましたが ご健在で何よりです。
ビリー・プレストンは 名前は知ってるけど こんな凄い人だとは知らなかった!
なんだが読んでて 私もうるうるしちゃう~。 50過ぎて涙もろくなったのかな~。
偏屈な私ですが やっぱり人が好きなのでしょう。
さだなりさんの文章好きですよ。昔と同じですね。心地よいです。

定成寛 URL 2014-11-25 (火) 20:42

tomyさま>
コメントありがとうございます!!あぁぁぁ!承認も返信もたいへんたいへん遅くなり失礼致しました!
現在、この「音楽・映画」の他に、「アマチュア無線」、「経営コンサルタント」の3本のブログを運営しておりまして、音楽・映画にコメントをいただくことが少ない、というか、アマチュア無線の方がちょっと大変な騒ぎになっているもので(苦笑)、フォローが遅れてしましましたm(_ _)m。
さて、ビリー・プレストン、凄いでしょう。この他にもバーニー・ウォーレルなど「巧い」「職人」と云われるキーボード奏者はいるのですが、なにしろプレストンはキャラクターが立っている(笑)。書いている私自身もウルウル来まして、いや、これは舞台で観たい~映画で観たい。『ジャージー・ボーイズ』みたいな感じにならないかなぁと。
拙文の方は微妙に変化もしていまして、最近は「ですます」だとモタつくように感じているもので、歯切れ良く文章体で飛ばしております。こちらでも引き続き宜しくお願い致します!

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